UnityのWebGLビルドを使ってみました!
カテゴリー:アプリ開発
UnityとWeb GLビルド
はじめまして、六面堂プログラマのYです!
最近(といっても2~3ヶ月程前ですが…)、業務で「Web向けのゲーム」の案件がありました。
弊社はUnityでゲーム開発をしていますのでWeb Playerでの開発かと思っていたのですが…
Unity 5.4からWeb Playerは非推奨となっており、Web向けに作るならWeb GLを使用するようです。
…Web GL?調べてみたらHTML 5のcanvas要素に描画するらしいですね。
ブラウザによっては対応していない物もあるようですが、Google ChromeやFire foxなどのメジャーな所は対応しているようです。
Web GLの製作にあたって特別行った作業や感想を紹介していきたいと思います。
TextコンポーネントのFont
まず、試すことといったら画面上に「Hello World!」の表示ですよね!
Canvasを用意してからTextオブジェクトを生成して、テキストをHello World!に変えて…ビルドし社内のWebに乗せてアクセス!
文字が表示されない…、もちろんEditor上では出ている。
理由はUnityの標準Fontである「Arial」がWeb GL非対応でした。(標準Fontなのに…!)
新しいFontを入れてそれに置き換えれば特に問題なく表示されます。
Web GLの場合はTextオブジェクトを生成した時にFontを変更するようにしないとダメですね!
Android、iPhoneでのWeb GL
Webに乗せる物なので、もちろんAndroid,iPhoneで見ることもできます。
PCで確認したときは、サクサク動きFPSも設定した値が出ていました。
「これでほぼ全ての端末で動かせるなんてなんて便利だ!」と思いましたが…
スマホ端末だと物によってはカクカクですね…
調べてみるとUnityでWeb GLビルドはスマホ端末サポートしていませんでした。
ですが、最新の機種であれば動くようです。マシンパワーに大分左右されますね。
私のisai LGV32(大体二年前のAndroidでしょうか)では特に問題なく動作はしていたので、今現在の機種だと大分スムーズかもしれません。
早く公式にサポートしてくれるといいですが、大分先の話になりそうですね…
Web GLを使ってみての感想
今回初めてWeb GLを触ってみましたが、ビルドする時もいつも通りにゲームを作成してスイッチ一つで切替、そのままWebに配置すれば動作はしますのでHTML 5を書いたことがない人でもWeb向けゲームが作れますね!
端末での動作は一旦置いておいて… 動作に関してもPCで動かす分には非常に快適でした。
ブラウザゲームとかを作成するには非常に向いているかもしれません。(ちょっと前にブラウザゲームかなり流行っていたので今ならWeb GLで作成したいとこですね…!)
スマホなどの端末ではちょっとまだ早すぎるのかなという印象です。
今回製作したものは、サーバーの通信などは行わず処理も重くないものでしたのでスマホ端末でも動作はしましたが、これがサーバーの通信もして、内容もかなり密な物を作るとなると…端末では耐え切れないかと思います。
ですが、スマホのマシンパワーも上がってきているのでこれからに期待ですね!
最後に
今回お仕事としてWeb GL向けに作成した時のことを紹介してみました!
Web GLは比較的に新しい技術になりますのでこれからもしっかり対応していきたいと思います!
特にUnityアップデートで変更ありそうですしね…!
実際に製作したゲームを掲載する許可を頂きましたので紹介します!
株式会社タカラトミー様 『僕のヒーローアカデミア』タッグカードゲーム公式サイト
に公開されているお楽しみコンテンツ「体験ゲーム」を作成しました!
是非とも、みなさん遊んでみてください!